中途半端
緊急事態宣言発令などの目安となる感染状況を評価する指標。
政府分科会は、この指標について、新規感染者数を重視したこれまでの「ステージ」分類を改め、新たに医療提供体制に着目した「レベル」分類で示すことを決めた。
新指標は、医療提供体制の逼迫状況に応じ「レベル0~4」に分類すると言うもので、病床の使用率や今後の予測など総合的に判断するとしている。
例えば、深刻度合いが上から2番目の「レベル3」については、重症者向け病床使用率50%以上の状況と位置付け、具体的には緊急事態宣言も必要とするとしている。
分科会会長は、新指標について「感染状況を医療が逼迫(ひっぱく)しない水準に抑え、社会経済、日常生活を取り戻すことが目的だ」と説明し、「新規感染者数は注視するが、医療逼迫の状況をより重視する」と強調した。
指標を改めるのは、国民の7割超でワクチンの2回接種が済み、重症化リスクが一定程度低減したとみられることが、背景にあるようだ。
しかし感染が拡大した時、医療提供体制の逼迫状況云々だけで、人々の行動が変化するとは思えない。
第5波では、多くの新規感染者が出たにも関わらず、病床が不足し自宅待機者が多数発生、自宅で死亡する事態も起きたことから、人々の行動に変化が生じたのではなかったのか。
人々に行動変化をもたらすのは、医療提供体制の逼迫状況ではなく新規感染者数だ、と言うことを忘れてもらっては困る。
そもそも重症者向けの病床1つとっても、十分な体制が出来ているとは言い難い。
医療提供体制を重視すると言うのなら、先ずもって万全な医療提供体制を作り上げて欲しいもんだ。
どうも政府分科会が作る案は、中途半端なものが多過ぎる。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。