逆に望む
岸田総理の秘書官が性的少数者や同性婚をめぐって差別的な発言をし、結果更迭された事件。
思うに、否定的な意見も意見のひとつであり、そう感じる人たちもそれなりの割合でいる訳で、肯定的な意見や感じ方が善でそれ以外は悪だとする見方は逆に如何なものかと思う。
肯定的になろうよ的な運動が世の中で見られるが、肯定的な人たちが掲げる多様性の本来の意味を考えれば、いろんな意見や考え方も認め合うことこそが、むしろ健全であるはず。
否定的な意見を一方的に責め立てるのではなく、そう感じる理由について冷静な議論を積み重ねながら少しずつでも溝を埋めて行くことが大切であり、そうした姿勢が根付かなければ、いつまで経っても多様性ある社会は実現しない。
今回はそれなりの立場にある人が否定的な本音を吐いたがために問題になったわけだが、これを機会に多様性ある社会とは何かの議論が進むことを、逆に望むものである。
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