突然の出来事
行きつけのバーのママさんから「明日からウェートレスとして働くからよろしくね」と紹介されたフィリピーナ。
日本で働いた経験があり、日本語がペラペラ。
子持ちのシングルマザーで、家族を養うため、ウェートレス同士4人でアパートを借り、働くことにしたらしい。
性格がサッパリしており、何と言っても日本語が喋れたことから、英語が苦手な日本人とバーのダンサーとの間に入って会話をつなげる係として重宝されるようになった。
しかしウェートレスの給料は知れたもの。
他にチップが入るといっても1回に10ペソ、20ペソのレベル。
それでも愚痴の1つもこぼさず働いていた。
ある時「君は日本語と英語が達者で気立てが良いのだから客からの指名もあるだろう」と聞いたところ、バーファインは受けないとの返事。
金で○ックスはしたくないとのこと。
こんな娘もいるんだと思い、ここのバーに顔を出した時には席に呼んでドリンクをご馳走してやっていた。
ある日、その娘と一緒にアパートに住んでいたウェートレスから、急逝したとメールが入った。
仕事中に倒れ、そのまま亡くなったらしい。
直ぐに親族が引き取りに来、実家へ連れて帰ったので、告別式がいつあるかは連絡が無いと分からないとのこと。
病気持ちとは聞いていなかったので、おそらく碌に食事もとらず体を駆使したつけがきた様子。
突然起きる不幸、心から冥福を祈りたい。
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