お粗末の極みと感じた出来事
先日記事にした福岡県の老舗旅館「大丸別荘」。
週1回以上取り換える必要がある大浴場の湯を年2回しか取り換えず、消毒用塩素の注入も怠っていた問題で、旅館運営会社の山田社長が昨日会見を開いた。
山田社長は事前に用意した文書を読みながら、今回の不正について説明。
書面に目を落としながら「私自身の法律に対する認識が甘かった。源泉掛け流しなのである程度お湯が入れ替わっているから大丈夫だと軽く考えていた」と釈明し、塩素を注入していなかった点については「においが自分の体質に合わず嫌いだったという身勝手な理由だった」と説明した。
この会見を報道等で見聞きした限りでは、山田社長の問題認識が余りにも低いと思わざるを得なかった。
過去にたびたび入浴施設での感染が報告されており、死亡した事例もあるレジオネラ菌について、大した菌じゃないと認識しており、一部の従業員から法令違反を指摘する声があがっても、その声を無視してきたと悪びれた様子も無く発言する山田社長。
自身が起こした問題の大きさや重大性が全く解っていないようだ。
謝罪会見さえすれば事が済むとでも思っていたのだろうか。
多分その意識も無いだろうが、今回の会見で長年維持してきた老舗ブランドを一瞬にして壊してしまった。
老舗に胡坐をかいたトップ、こんなトップが何と多いことか。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。