春夏秋冬

春夏秋冬、日々起こっていることや身近で起きた出来事を自分目線で気儘に綴ります。

あの日から10年か

早いもので東日本大震災から10年。



この日と翌日のことは今でも忘れない。



というのも、10年前の3月12日に、何とか渡比する貴重な経験をしたからである。



9時半初のJALマニラ行きに搭乗するため、荷物は既に成田空港に送り済み。



明日持って行く手荷物の最終準備をしている時に、あの地震が起きた。



我が家があるエリアは震度4で、部屋の中の被害は無かったため、安心していた。



テレビ等で状況を確認していくと、電車はストップ、高速道路は閉鎖、飛行機も定期運航かどうか不明との情報が入って来た。



時間が経つにつれ、その状況は悪化するばかり。



電話も混んでいて、同行者とも連絡が取れない最悪の事態に。



ネットで明日のフライト状況を調べると、キャンセルとはなっておらず、フライト時間大幅遅れで飛ぶ予定になっていた。



夜になってやっと同行者と連絡が取れた。



その結果、JALマニラ便は飛ぶとのことなので、一応明日朝成田空港へ行くことになった。



問題はどうやって空港まで行くかだが、朝早く駅前に行けばタクシーの1台ぐらいはいるだろうと甘く考え、その日は眠りについた。



翌朝まだ暗いうちに家を出て駅に向かって歩いていると、後になって思うと本当に運よく、空車のタクシーが交差点の赤信号で止まった。



直ぐに駆け寄り、運転手に空港まで行ってくれないかお願いしたところ、途中通行止めのところがあり、何か所か迂回することになるが、それでも良ければ行くとのこと。



ラッキーだったのは、この運転手さん、昨日客を成田まで送って行ったので、迂回路を知っていたことだった。



こうして何とか空港へたどり着け、同行者とも無事合流でき、2時間半遅れで出発したJAL741便でフィリピンへ行けたことを、今でも鮮明に覚えている。



そしてこれがきっかけで、フィリピンとの関係が本格化した訳である。



その日から10年。



早いものだ!