これまで「原則として屋外では不要、屋内では着用を推奨」との考え方を示していたマスク着用に関するルール。　

政府は昨日、マスク着用について、来月 13日から「屋内外を問わず個人の判断に委ねる」との方針を決めた。

武漢コロナの感染拡大から４年目、マスクを前提とした生活スタイルが大きく変わることになる。

加藤厚労大臣は記者会見で、「国民への周知や事業者の準備期間を考慮した」と適用時期を約1カ月後とした理由を述べた。

全員が着席できる新幹線や高速バス内でのマスクを不要とする一方、混雑する通勤電車やバスでは引き続き着用を勧め、重症化リスクの高い人がいる医療機関や高齢者施設を訪れる際もマスク着用を推奨するとした。

また、マスクの着脱はいずれも強制されることがないよう「個人の主体的な判断が尊重されるよう周知していく」とした一方で、飲食店や交通機関などの事業者が感染対策や事業上の理由で「利用者または従業員にマスク着用を求めることは許容される」とした。

これを受け各業界はガイドラインの改定を急ぐことになるわけだが、来月 13日以降は、個人の判断と事業者側の判断を巡ってトラブルが増えそうだ。