春夏秋冬

春夏秋冬、日々起こっていることや身近で起きた出来事を自分目線で気儘に綴ります。

バランス

コロナ禍、感染拡大を阻止しながら社会経済をどう維持するか。



とても悩ましい問題であるし、まさに政治の真価が問われる問題でもある。



人と人との接触を活発化させれば、当たり前だが感染リスクは高まる。



接触を止めれば感染リスクは下がるが、経済活動や文化活動が出来なくなる。



得られる利益と失われる利益が釣り合う地点、いわゆるバランスが取れる地点を見出すしかないが、人の命や健康と経済や文化は次元の違うものなので、同じ物差しで測ることには土台無理がある。



それでも最終的には決めなければいけない時、各分野の専門家が持つ知識はバランスをとる役には立たない。



例えば、感染症の専門家の「経済活動をこの程度再開させるとリスクがこの程度上昇する」という専門知識と、経済の専門家の「この程度まで経済活動を再開させないと、1年後の日本経済はこうなる」という専門知識を点き合せても、理論的な最適解は出て来ない訳だ。



本来次元が違うわけだから当然のことで、両者の意見を聞いたうえで、最終的には政治が判断するしかないということになる。



今の安倍政権の政治判断や対策は、感染防止と社会経済活動の維持とのバランスが取れた最適解と言えるのだろうか?